「プロスポーツで地域を活性化する」という「碧い風」シリーズの第3回は、「スポーツの文化的価値を追求する」というタイトルで、J2鳥取の記事です。今回も「碧い風」に登場して欲しかったファジと対比しながらお届けします。以下、抜粋して紹介。
①スポーツを地域の文化的価値に育てよう
運営法人の前身であるNPO法人やまつみSCがJFL当時までチームのマネジメントを担当。同SCは米子市内で、スポーツサービスを提供しており、スポーツマネジメントを通じてスポーツの魅力を高め、将来的には地域の文化的価値に育てようという理念がありました。
②県民がチームに創意と工夫を注ぎ込む
プロ化しましたが、その根底にはやまつみSC時代からの、スポーツの文化的価値を創造しようという理念があった。そのために、J2鳥取の運営には地域振興に積極的な多くの人々が参画し、ボランティアスタッフとして創意工夫を注ぎ込むという風土を形成。その一つがチーム運営の「芳名帳」。
人口約60万人(岡山県は約194万人)で、大企業の本社もない県で、運営資金の確保として、チームの応援に積極的な人に芳名帳を渡し、会員を集める方法を紹介。鳥取県には人のつながりを大切にする風土があり、高校野球で甲子園に行く時も、この芳名帳で遠征費を確保しているとか。年会費は大人1人3,000円以上。会員数は約5,000人で、Jリーグ元年で増加中とか。

③気軽にスポーツを楽しめる環境づくりを
スポーツを地域の「文化的財産」に育てるために、Jリーグの試合だけでなく、誰もが自由に気軽にかつ生涯を通じてスポーツを楽しめる環境づくりにも積極的に取り組んでおられます。今までやってきたユース、ジュニアユース、サッカースクールの活動の成果で、今年初めてユースの選手がトップチームに入団。
また、育成・普及活動とともに、地域活動に積極的に取り組んでいるのもJ2鳥取の大きな特徴。その一つがSC鳥取時代から展開している「復活!公園遊び」。選手やスタッフがプレーリーダーとなり、地域の子ども達に鬼ごっこなど昔懐かしい遊びを教えながら、子供の育成に貢献するもの。
「こうした活動を通じて選手達も地域の人達と顔見知りになるし、それが会員や観客動員にもつながる」とクラブ広報もコメント。
④スローガンは「強小参年 飛翔」
今年のスローガン。「強小」とは、小さいからこそ心豊かな地域を創りだせるという信念。人口最少の県、脆弱な産業基盤の地域だからこそ、県民全員が力を合わせ、自ら地域の未来を創りだそうというメッセージ。
その一つが「YAZINスタジアム」。このスタジアムはユース育成が中心的な目的。財源は個人の寄付。スタジアムにあるレンガやプレートに寄付者の名前を刻む方式。
スタジアムを中心に人々が集まり、チームとファンがつながり、サッカーという新しい文化的価値を創出する。そこにこそ、J2鳥取と地域の目指す新しいプロスポーツの姿があるといえると締めくくっておられます。
当ブログでは鳥取さんを「山陰のベルマーレ」と敬意を込めて呼ばせていただいています。こちらのGMである竹鼻氏は2007年までJ2湘南に勤務されており、「Jリーグ百年構想」の優等生・湘南さんの事業をしっかり学ばれております。「ガイナーレのモットーは地域密着」と口にされ、宮城県出身でしっかり復興支援活動にも取り組まれました。サポーターともよく対話されているいいGMさんだと、以前の記事で紹介しております。
では、順番に見ていきましょう。
まずは①。「スポーツの文化的価値を創造」という考え方は、なかなか口にできない言葉ですね。いわゆる「スポーツ文化の発展」ですが、サッカーにしか目が行っていなければ、簡単には口に出せない言葉。サッカーだけだったら「サッカー文化」ですから。サッカー競技でありながら、「スポーツ」という表現を使う日本協会、Jリーグにならい、当ブログでも「サッカー文化」という言葉は使わないようにしています。胸を張って「スポーツ文化」を口にできるように頑張って欲しいです。
②では芳名帳というアイテムが登場します。昔、当ブログでJ1甲府の「無尽講」を紹介した事があります。地域で自主的に資金を集める習わしですが、根は一緒です。「我らがガイナーレ 応援プロジェクト 強化資金 芳名帳」なるものが鳥取の街々に飛び交ってようです。クラブから送られて来た封筒に入っている場合もあるようです。
いろいろ観ていたら、J2鳥取の公式ボランティアブログがあり、そこにも芳名帳の記事があり、詳しく紹介されていました。いいなぁ、公式ボランティアブログ。J2岡山にはありません。OSS委員会にはありますが。昔から公式ボランティアブログがあればいいなと個人的に思っていました。どういう活動しているのかよくわかり、メンバー加入勧奨にも役立つのにと、FSS結成時から「当時の」幹部メンバーさんと話をしていましたが、実現には至りませんでした。いい機会なので、今度Jクラブのボランティアブログを紹介してみましょうかね。
③では「今年初めてユースの選手がトップチームに入団」とあります。先を越されてしまいましたね。これは鳥取さんの方が下部組織の育成に早くから取り組まれていたからだと思います。岡山では、公式HPによると、この8月5日にユースからネクストに登録されたそうです。早くアカデミーからトップへ選手が供給され、某黄色いチームのように「幸せな関係」が構築されるよう祈念しております。
④では、以前の記事で紹介した「YAZINスタジアム」が取り上げられています。埼スタにや日立台には株主?のプレートが置かれています。日産スタジアムにも同様のプレートがあります。こういうのもいいですね。カンスタについては、県の所有物で他の競技も使用するので簡単にはいきませんが、新しくできる六番川の専用練習場はどうなのかなぁ。たぶん、市民や財界から多額の寄付を集めると思うので、こういう方式もいいのかもしれませんね。
まだ、J2に昇格してから1年目という事で、頑張っている様子がよくわかります。でもJ2湘南等のいい影響を受けながら、「県民クラブ」として地域密着に向けていい感じで進まれている事を感じます。うらやましいですね。本当に2年後輩で、お隣の県のクラブとは思えません。これからも頑張って欲しいと思います。
話は変わり、今日J1の首位決戦がありました。門番だったJ1横浜を見事2-0で撃沈し、首位を奪回しました。正直、今日は故松田選手のセレモニー(前所属チーム)と、身内の事件で、黄色い選手も試合がやりくかったと思いますが、頑張りましたね。個人的には、首位争いをしているチャレンジャーの立ち位置くらいがちょうどいいと思っています。気が付いたら3位以内ですから。地球滅亡いやACL出場まであと7勝もしくは勝ち点21(あくまで個人的な基準)です。