事例紹介コラムです。
以前より、J2松本はホーム行政から出資の申し入れを受け、順調に株主を増やしていると聞いていました。某山雅サポも「出資セレモニーをやったんですよ!」と誇らしげに言われます。こちらは「うらやましいねぇ」としか言えない。その様子を調べてみました。地域の特殊事情もあるようですね。以下、抜粋して紹介。
【安曇野市】
6月27日(水)に堀金総合支所2階 中央特設会議室にて「安曇野市 株式会社松本山雅への支援 キックオフ」と題した出資による資本参加の申込み式が開催。会見には大月社長、加藤GMが出席し、安曇野市 宮澤宗弘市長より「出資による資本参加申込書」が手渡されました。地元経済団体が地域活性化とスポーツ振興のために山雅側に出資し、ホームタウンにもなるよう市に要望。市議会も3月、請願を採択。安曇野市の出資により資本金は約1億4千万円、同市の出資比率は3・6%となる。
資本参加の目的:
・サッカー交流人口による観光振興と地域経済の活性化
・試合会場等での特産品等のPRによる産業振興や安曇野ブランドの発信
・松本山雅FCのイベント参加やクリニックによるスポーツ振興、青少年健全育成、地域交流の推進
出資による資本参加の額:
5,000,000円(5万円/1株×100株)
安曇野市公式HP該当ページ:http://www.city.azumino.nagano.jp/gyosei/kakuka/kikaku/seisaku/oshirase/yamaga-shien.html
J2松本公式HP該当ページ:http://www.yamaga-fc.com/news/2012/06/27/1340777751142.html

【山形村】
東筑摩郡山形村はJ2松本への300万円の出資を決め、6月22日に村役場で出資式を開催。自治体の出資は、松本、塩尻両市に次いで3番目。クラブは出資金を運営費に充て、村をホームタウンに登録する。同村はアルウィンに近く、村内の大型ショッピングセンターは試合当日に運行するシャトルバスの発着所になっているとか。村とクラブは、試合会場での特産品の販売や、村のイベントへの選手参加などで連携。清沢村長は「スポーツ振興を通じた青少年の健全育成や村の活性化につなげたい」と期待。大月社長は「山形村の良さを広くPRできるよう、期待を胸に頑張りたい」と誓ったそうです。
出資金額を住民1人当たりで計算すると松本市の4倍以上になる。
J2松本公式HP該当ページ:http://www.yamaga-fc.com/news/2012/06/25/1340620157309.html
【塩尻市】
塩尻市は17日、J2松本へ500万円の出資を申し込んだ。クラブとタイアップした特産物の販売や開発、全国から試合観戦に訪れる相手チームサポーターの観光誘客、イベントへの選手参加による集客増など、市の地域づくりや経済活性化につなげるのが目的。市はクラブの株(1株5万円)100株を取得。市役所で行った申し込み式で小口市長は「山雅は地域づくりの大きなサポーター。市は松本平の一員として応援する」。大月社長は「自治体の出資は税金。市民のために何ができるかを追求する」と。
出資の目的:
アウェーを始めサポーター等の興隆人口の増加による経済波及、試合会場での地元特産物等のPR、各種イベント等への選手参加による集客増等を地域の活性化につなげる。
出資による資本参加の額:
5,000,000円(5万円/1株×100株)
出資による連携策:
・塩尻市もホームタウンとして登録(Jリーグによる議決後)
・「塩尻市デー」と題した冠ゲームの開催
・地元特産物による地産地消の推進
・サッカー教室を始めとするスポーツ指導
・市ホームページや広報を通じた情報発信支援など
・市立図書館にチームの資料を積極的に収集、活用。関連資料やユニフォームなどを常設展示。
塩尻市公式HP該当ページ:http://www.city.shiojiri.nagano.jp/gyosei/machizukuri/yamaga.html
J2松本公式HP該当ページ:http://www.yamaga-fc.com/news/2012/04/18/1334736223149.html

【松本市】
松本市は2月6日、J2松本に、1千万円を新たに出資すると発表。市は前年度も山雅に同額を出資し、出資額は計2千万円に。出資目的について市は「松本市のイメージ向上」「山雅の運営基盤を強化支援する」としている。市は昨年12月、山雅側から出資金増額の要望を受けていたとか。
J2松本を支援する「プロスポーツ振興事業」として、アウェー試合で市長や市職員が現地で松本の観光・物産などを宣伝する「トップセールス」を実施。具体的な方法は今後検討するが、県営松本空港からフジドリームエアラインズ(FDA)で行ける九州や、関東のチームと対戦する際行う予定。
この日、反町監督や新加入選手らが市役所を訪問。菅谷市長は「選手に(イベントで)地元農産物を売ってほしい」と提案。市の出資などについて大月社長は「貴重な税金を頂く。地域に夢と感動を与えられるよう努力したい」と。反町監督は「選手は地域の中でプレーしている。試合に支障のない範囲で地域に貢献させたい」とコメント。シャトルバス運行に助成金。出資額は運営会社からの要望額。
地元行政によるクラブへの出資ですが、J2松本の場合は2010年に入会審査でJリーグが市役所を訪問したのが、そもそものきっかけだそうです。この時に、Jリーグ側から資本増強を求められ、その年の秋に約40社から5,150万円の出資を得たほか、サポーターらでつくる「持ち株会」を発足させています。他の事例として、J2甲府はJFL当時の1997年に山梨県から8千万円、甲府市から4千万円の出資を受けており、J2鳥取は鳥取県が2007年度に1千万円を出資しています。
増資の一つとして、地元行政から出資をもらった訳ですが、実はJリーグに登録しているホームタウンは「長野県松本市」。ホームタウンに加えるという事で、市は500万円、町は300万円を基準に依頼されたようです。岡山や甲府は1県1クラブですが、長野は他にJFL長野があり、Jリーグ入りをうかがっています。千葉県が千葉と柏の1県2クラブ、神奈川県は、横浜FM、横浜FC、湘南、川崎と1県4クラブとなっており、住み分けが必要になってきます。山雅さんも柏の「東葛地区」のように周辺の自治体に広がっていくのかなと思っています。それにしても、現在の「松本市」だけで現在の活動規模・内容は素晴らしいと思います。よく、Jクラブは「スポーツ興行」と「地域・社会貢献」の両輪と表現していますが、こちらのクラブはすべて備わっている優れたクラブです。J1を狙うにふさわしいクラブだと思います。このまますくすくと成長していって下さい。
もう一つ、J2松本の話題を。昨年8月に亡くなった故松田直樹氏の一周忌に合わせて、8月5日のホーム愛媛戦でAEDの普及活動に力を注ぐ宣言をするそうです。大月社長が「普及とAEDの使い方の講習会を毎年できるように宣言しようかなと思っている」とコメント。愛媛戦では松田氏がつけていた背番号3を出場選手全員がつけて入場する計画もあり、アルウィンには記帳所も設置されるとか。
こちらはボランティア組織でも、ちゃんとAEDの講習をされています。自分もAEDの講習受けてみたいなぁ。