事例紹介コラムです。
日経ネタが続きます。先日の日経新聞スポーツ欄「フットボールの熱源」に「クラブを育てる楽しみ」というタイトルで、札幌さんの記事がありました。札幌さんは最近続きますね。それだけいいクラブなのでしょう。やはり、野々村社長はいいですね。金儲けだけが上手い社長、金儲けよりも地域に泥臭い社長と、Jクラブにもいろいろなタイプの社長がおられるのかもしれませんが、当ブログとしては後者を押すし、好きですね。そういう方は価値観も素晴らしいです。選手出身というのもいい。そういう方がJリーグ理事に入るべきだと思います。以下抜粋して紹介。

【コンサドーレ札幌を考える会と野々村社長】
J2札幌は札幌ドームで「コンサドーレ札幌を考える会」を開催し、野々村社長が約600人のサポーターを相手に経営状況、今後の強化策、クラブのビジョンを説明。経営内容を改めて開示したのは、チームが苦闘している言い訳ではなく、その規模からみたチームの立ち位置を確認してもらうため。昨シーズンの営業収益は13億円、チームの強化費は4億3,000万円。強化費はほぼJ2の平均値で、前年J1だったC大阪、大宮とは10億円以上の開きがある。
もちろん、現状に留まるつもりはなく、5年をめどに営業収益を20億円、強化費を9億円にする目標を掲げ、そのきっかけとして、来シーズンはプロモーションに1億円を投じる方針を固めているとか。
クラブはメディア露出の増加等で人を呼ぶ。その上でサポーターに「これまで以上に、いい雰囲気を作ってもらいたい」とPR。「観戦初心者に『また観にきたい』と思わせるのは、試合の内容よりも会場の雰囲気。(選手を甘やかすつもりはないので、ダメな選手にはブーイングをしてもらって結構と断った上で)選手とサポーターが作り出す雰囲気がリピーターを生むための商品なのだという意識も持ってほしい」と野々村社長のコメント。
野々村社長はまた「地域のスポーツ文化をみんなで作っていく楽しみを味わう。それもスポーツの楽しみの一つ。そういう楽しみ方を根付かせたい」と別の表現も。クラブの営業収益を地域の人々の力で20億円、25億円と膨らませていき、「ついに30億円を超えちゃったね」という喜びを味わう。もちろん、それに伴い、チームの戦力も地域の活力も増していく。地域振興、町づくりにもこういう感覚が必要なのかもしれないと締めくくっています。
CONSADOLE SAPPOROTV該当ページ:https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=9EgPJaOJL6Q
「考える会」のYouTube動画があったので観てみました。野々村社長の話では、選手や社長が行う地域貢献活動は年間約200回あるそうです。当ブログで先日特集した記事では、「2014&2013年活動回数合計数」ではJ2の中で何と2位でした。素晴らしい! 読者の皆さんの地元クラブは何位だったでしょうか? その「考える会」の中で耳に留まったセリフがあったので、紹介します。
・小さい頃から家とグランドの往復しかしてこなかった選手達は、世間の感覚がわからなかったり、社会性が付かなかったりという部分が結構ある。上手い選手は『人間力』が必要。どんどん外に出て行って、いろんな業種、いろんな生き方をしている全く違う世界を生きている人達としっかり触れ合う環境がないといけない。クラブ側からも若い選手に対して、異業種の方々と食事をしたりしながら、いろんな刺激などを与える事をやっていかないと、サッカーも上手くならないと思っている。
・自分達の立ち位置がわかった上での不満のブーイングと、わからない上での不満のブーイングが違う」前者はポジティブなブーイングでいい。後者はいい雰囲気は出せない。
・セカンドチームはそれは相当のコストがかかるが、あった方がいい。大学に行って、強化指定選手でうちに戻すというやり方もあると考えてもいい。
・サポーターより:(我々サポーターが)若い選手と話をすると、札幌ドームのピッチと観客席が遠いために、距離感が遠く感じると選手も言っている。仮設でもいいからもっと距離感を縮められる事はできないのか。社長:聞いてみる。
これらのセリフは結構重い内容に感じました。まずは「選手が街に出るべきか」。これは大昔から当ブログで口にしているテーマ。サッカーだけやってればいいではダメという事ですね。理想は川崎さんのように、新人選手の職場体験で企業に派遣されたり、商店街を挨拶回りするのがベストだと思います。地域のファン・サポーターからパワーをもらって、更にもう一歩走れるのではないかと。後半に走り負けるところがあれば、もっともっと街に出てはどうでしょうか。
次にブーイング論。これは深いテーマです。当ブログでは、単なる汚いヤジは×だが、チンタラプレーへのブーイングはOKというスタンスです。そういう意味では野々村社長と近いのかもしれません。
セカンドチームですが、やはりセカンドチームの運営には多額のコストがかかる事がよくわかります。前に人件費特集をしましたが、セカンドチームやレディースチームを保有しているところは、トップチームのみのところとはやはり違うんだなと思いました。札幌さんはセカンドチームではない方式で、若手選手の育成をお考えの様子。当ブログもセカンドチームが無くてもしっかり育成できているJ1柏を観ると、要らないんじゃないかと時々思います。
そして、選手との距離感。選手と距離感が遠いのは、やはり選手側も残念に思っているんだなと。チームの強化はやはりファン・サポーターと選手の距離感をいかに近づけるかがポイントである事がよくわかりました。皆さんの地元チームの距離感はどうですか?
さすがですね。改めて札幌さんの公式HPを観てみると、地域・社会貢献活動でいっぱいでした。いい機会なので、いくつか紹介させていただきます。まずは「C-Smile北海道プロジェクト」での学校訪問。何と今シーズンに入ってからもう8回目だそうです。年間約20校を超える小中学校に訪問し、生徒と交流。たまに珍しく学校訪問をするところもある中、札幌さんなど日頃からしっかり実施しているところは全然違いますね。以下、抜粋して紹介。

【C-Smile北海道プロジェクト選手の学校訪問】
〔第8回〕
これまで以上に選手が地元の子どもたちを中心に交流を持つホームタウン活動に力を入れようと立ち上げ、今年で5年目を迎える「C-Smile北海道プロジェクト」。このプロジェクトのメイン事業である選手による学校訪問の今季8回目(通算80回目)を実施。
・実施日: 8月27日(木)14:20〜15:30
・実施場所: 札幌市立西岡北小学校
・内容: 選手に関する質問に答えるトークショー、ドーレくんのダンスパフォーマンス、選手、ドーレくんと児童による○×クイズとじゃんけんシュートゲーム
・参加人数: 小学5年生 64名
・参加選手: 荒野拓馬選手、ドーレくん
J2札幌公式HP該当ページ:http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015087682/
〔今シーズンの実績〕
・第1回: 5月14日(水) / 札幌市立西白石小学校小学1~6年生 / 上原選手、薗田選手
・第2回: 6月11日(木) / 札幌市立しらかば台小学校2~6年生 / 前貴之選手、前寛之選手
・第3回: 6月18日(木) / 札幌市立米里小学校小学4~6年生 / 永坂選手、進藤選手
・第4回: 6月25日(木) / 札幌市立藻岩北小学校小学5~6年生・こぶし学級 / 金山選手、宮澤選手
・第5回: 7月16日(木) / 札幌市立中沼小学校小学3~6年生 / 古田選手、石井選手
・第6回: 7月16日(木) / 札幌市立八軒西小学校6年生 / 杉山選手、堀米選手
・第7回: 8月20日(木) / 札幌市立新光小学校6年生 / 深井選手、上里選手
J2札幌公式HP「C-Smile北海道プロジェクト」ページ: http://www.consadole-sapporo.jp/club/hometown/c_smile/
公式HPを観ていると、いろいろ素晴らしい事例がありましたが、その中でも「ハーフタイムパーティ」というイベントに目が留まりました。試合のハーフタイムに何かやるのかと思ったら、どうやらファン感の様子。広いスタジアムで、選手とファン・サポーターがのびのび交流するイベントで、とてもうらやましかったです。狭い場所で何が何やらわからなくて終わっているものよりは全然いいなと。以下、抜粋して紹介。
「コンサドーレ札幌ハーフタイムパーティ2015」
・日程: 8月30日(日) 12:00~14:00
・会場: 宮の沢白い恋人サッカー場
・入場料: 無料
・イベント内容:
ピッチ内イベント
みんなで準備体操/みんなでサッカー(ピッチの半分のスペースに4つのエリアを設け、選手やスタッフとサッカーをプレー)/
参加者に選手やスタッフが混ざって5対5でプレー/キッズエリア/PK対決/キックターゲット/シュートスピード/フリーキックの壁体験/
AED講習会(選手と一緒に救命救急について学ぶ)/ドッジビー/「チームNONO vs チーム YOMO」ガチンコ対決
ピッチ外イベント
オフィシャルショップCONSA BASE「一日店長」/クラブハウス見学/選手フリーマーケット/レストランおうるずコラボ企画 石井謙伍プロデュースパスタ/
大抽選会/イベント当日お好きな選手10名と集合写真が撮れる「イレブンショット撮影権」
J2札幌公式HP該当ページ:http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015087641/

先日、ホーム岡山戦が札幌ドームでありましたが、その時に選手による募金活動がありました。告知もせず、単に募金箱を置いてあるだけとは違い、しっかり選手も参加して実施する素晴らしい活動です。以下、抜粋して紹介。
【「コンサ百年の森づくり」募金活動】
2004年の台風18号によって多大な被害を受けた支笏湖周辺の国有林の復興を目指す活動。2008年、北海道森林管理局石狩森林管理署と森林整備に関する協定を締結し、選手やドーレくんも参加し、サポーターと共に植林活動などを実施。コンサの森では、春に小学生向けの「森の教室」を開催し、秋にはサポーターと共に2,300本の苗木の植樹を予定。植樹活動だけではなく、森の役割を学ぶための環境教育も実施。
ファジアーノ岡山戦における募金額: 東日本大震災義援金総額:8,503円/コンサ百年の森活動募金:2,386円
J2札幌公式HP該当ページ:http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015087426/
J2岡山のアウェー戦となった8月15日(土)の試合では、「コンサ百年の森づくり」の募金を集めるブースが設置され、吉弘選手と岡本選手も活動に参加。ちなみに、「東日本大震災」被災地への復興支援として行った募金活動同ブースでは右足大腿骨の骨肉腫と診断された大宮アルディージャの塚本泰史選手の闘病を支えるために設立された「アルディージャ後援会 塚本泰史選手支援基金」への募金活動も行われていたとか。とにかく素晴らしすぎます。これぞJリーグチームのお手本のような活動ぶりです。他のクラブも少しでも見習って欲しいですね。
札幌さんは来シーズンには「北海道コンサドーレ札幌」に生まれ変わります。札幌のチームから名実ともに北海道のチームに変わります。益々付加価値の高いチームになります。今度「Jクラブの付加価値」で当てはめてみましょうかね。
J2札幌関連⑰:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150218
〃 ⑯:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140202
〃 ⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131218
〃 ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130809
〃 ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130715
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〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071009
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051228
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051109
話は変わり、今日天皇杯の1回戦がありました。その話はまた明日。