リスペクトコラムです。
今季も残念ながらJ1復帰できなかった新潟さんですが、当ブログにとっては、いつまでも「J1にふさわしいクラブ」「理想的な親企業の無い市民クラブ」です。新潟さんは、企業との関係を見直すとの事。広告費だけで結びついた「スポンサーシップ」から脱却し、新しい活動や事業を創出してお互いの課題を解決する「パートナーシップ」構築を目指す。地方都市に根付いたプロスポーツクラブの新戦略は、地域企業にも好影響を与えるという事で、是永社長のインタビュー記事です。

【「債務超過目前だった」…企業との関係見直すアルビレックス新潟 是永大輔社長に聞く】
「-パートナー企業を募集すると発表しました。スポンサーシップとの違いは。
『従来のスポンサーとクラブの関係は“資金を出す、受け取る”だ。それに企業は広告を出しても費用対効果が悪い。お互いが「良かった』と言い合える関係にならないと、広告費はカットされる。ではサッカークラブは何ができるのか。クラブの価値を深掘りしないといけない
-アルビの価値とは。
『外部に依頼した調査によると、新潟県でのアルビの認知度は95%もあり、興味・関心がある層も5割近い。どちらの数字も大都市圏のクラブよりも高く、県内どこへ行っても県民は試合結果を知っている。新潟で特殊な存在であることが我々が資産であり、深掘りする部分だ』
ー何ができますか。
『パートナー企業の困りごとを一緒に解決したい。いま企業は人手不足が切実な課題であり、採用の支援に挑戦したい。例えば企業とサッカー教室を開催し、参加した子どもの家族がその企業で働きたくなるようなことができないかと仮説を立てている。『いいことしたね』で終わらず、成果を数字で表現できれば単なる広告費ではなくなる』
ー数値化は重要そうです。
『我々は2019年、Jリーグ最多となる1883回の地域貢献活動をした。他のクラブと比較可能な数字を示せれば、企業も安心して「アルビレックスを使おう」と思える。勝敗だけでは企業との関係も、クラブ経営も長続きしない』
-パートナー企業の交流会を開きました。
『企業同士の出会いも期待する。例えばパートナーになった縁で2社がクラブの関連商品を共同開発する。その商品を地元スーパーは売るだけでなく、食育の教材にして消費者に喜んでもらうなど、どの企業にもプラスとなるクラブの活用法があるはずだ。僕は一歩下がってクラブを見て、使い方を探す』
-アルビレックス新潟は大企業を母体とせず、Jリーグトップの集客を誇った時期もあり、地域密着型クラブの象徴でした。
『今までは“アルビレックス様”だった。努力をしなくても広告が集まると思い込み、債務超過が目前だった。今回、パートナー企業を再定義した』
-従来のプロサッカークラブ像から変わりますか。
『デジタル技術が発達しても、我々のようなライブエンターテーメントは生き残るし、もっと面白い世界を作り出せる。コアコンテンツはサッカーであるべきだが、それにヒモづくビジネスはある程度やっていく。最終的には電気、ガス、水道、アルビと言われる地域インフラになりたい。地域のコミュニケーションツールでありたい』」
引用:ニュースイッチ
今年J2新潟の社長に就任された是永社長に注目しました。日大芸術学部をした2002年にサッカー事業を展開していたIT企業にアルバイトで入社。その後、携帯電話サッカーサイトの編集長を努め、長期にわたる海外取材を行った結果、日本屈指の会員数を獲得。また、ジャーナリストとしてスポーツ新聞をはじめとした他媒体にも積極的に寄稿・連載し、CDや雑誌も発行。2005年以降に日内で、バルサ、Mユナイテッド、リバプールのクラブ公式の携帯電話サイトを立ち上げられ、2008年にアルビレックス新潟シンガポール代表取締役に就任してからは、新潟さん一筋の道のようです。
海外でサッカービジネスを拡大させた人材をゲットできたのは、うらやましいですね。やはり「人」ですか。社長をはじめとする幹部の価値観で、商業主義にも走るし、地域との距離感を縮める事もあるでしょう。
この是永社長がいいのは、Jクラブの付加価値を深掘りしている点。すでに高いクラブの認知度を飛躍させて、もっとクラブを地域で浸透させようというもの。「アルビレックスを使おう」という文言が出てきますが、これは「シャレン」と同じ考え方で、地域と連携しようという価値観です、地域課題の解決も地域と一緒になって図っていくそうです。
「最終的には電気、ガス、水道、アルビと言われる地域インフラになりたい。地域のコミュニケーションツールでありたい」という言葉にしびれました。J2に降格してクラブの事業規模が縮小しても、そういう大事な価値観は全く色あせていない。結局はすべての企業活動がそこを追及することになると思います。「水道理論」の松下幸之助氏(自伝お勧め)を思い出しました。
CSRもありますが、そこの価値観が一致していないと100年続かず、気が付いたら付加価値の高いBリーグクラブに吸収されているパターンかもねと、時々思っています。
当ブログで評価の高いクラブが結構J2に来ました。でもカテゴリは関係ありません。いくらJ1でタイトル取ってもJ3まで落ちるパターンもあったし。ようはどうこの場所で三位一体の支援者と共存していきながら、文化となっていくかではないでしょうか。
J2新潟是里社長公式ツイッター:https://twitter.com/_kore_?lang=ja
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